琳派とは?

琳派は、桃山時代後期に興り近代まで活躍していた同傾向の表現手法を用いる造形芸術上の流派です。またその美術家・工芸家らやその作品を指す名称となっておいます。元々は本阿弥光悦と俵屋宗達が創始し、尾形光琳・乾山兄弟によって発展していったもので、特に、尾形光琳に関してはジャポニズムとしてはグスタフ・クリムトに影響を与えた作家だと言われており、その影響は計り知れない物があります。

琳派の継承されていく画風

琳派の特徴としてある物ですが、まず大和絵の伝統を基盤として、豊かな装飾性・デザイン性をもっており、絵画を中心として置きながらも書や工芸を統括する総合性を兼ね揃えていたというところが大きな特徴だと思われます。また、家系ではなく私淑による断続的な継承も特質として挙げられるかとおもいます。

光琳が宗達を、抱一が光琳をそれぞれ傾倒し、その影響を受けており、狩野派や円山・四条派といったような他の江戸時代の流派は、模写を通じて直接師から画技を学んだのに対し、琳派では時間や場所、身分が遠く離れた人々によって受け継がれたのは、他に類を見ない特色になっています。また同じような構図や主題、独特の技法を意識的に選択・踏襲することで流派のアイデンティティを保持していく一方で、絵師独自の発見と解釈が加わり再構成されることによって、単なるコピー、エピゴーネンにならない新たな芸術を生み出していっているのでした。

これは特にかつては尾形光琳・乾山とその作風を継承した酒井抱一らを一つのグループとみなし「光琳派」と呼んだり、その先駆者と考えられる俵屋宗達・本阿弥光悦らを含めて「宗達光琳派」と呼ぶなどジャンルの定義そのものへも波及しているという物でした。現在は「琳派」という呼称が一般的ですが、当時はもう少し細かくわかれていたとも言われております。

都内の絵画教室
お仕事を探してる方に朗報!きっと見つかる!トラック求人やドライバーの仕事のいいところ。お金をもらってドライブしよう入社祝い金や日払いデコトラ何でも見つかる求人サイト。動画で詳しく見てね!

絵の共通点

基本的に琳派の作品は、背景に金銀箔を用いたり、大胆な構図、型紙のパターンを用いた繰り返し、たらしこみの技法等に特色が見受けられます。題材とされている物は花木・草花といったものが多いのですが、物語絵を中心として人物画や鳥獣、山水、風月などといった若干の仏画を扱った作品も登場しています。

特にこの金の背景を使った構図などはクリムトに大きな影響を与え、もはや彼のアイデンティティと言っても良いくらいにその特徴が染みついています。

琳派の画家と芸術家

  • 本阿弥光悦(1558年 - 1637年)
  • 俵屋宗達(江戸初期)
  • 俵屋宗雪(江戸前期)
  • 喜多川相説(江戸前期)
  • 俵屋宗雪(江戸前期)
  • 尾形光琳(1658年 - 1716年)
  • 尾形乾山(1663年 - 1743年)
  • 渡辺始興(1683年 - 1755年)
  • 深江芦舟(1699年 - 1757年)
  • 中村芳中(生年不詳 - 1819年)
  • 酒井抱一(1761年 - 1828年)
  • 鈴木其一(1796年 - 1858年)
  • 池田孤邨(1801年 - 1866年)
  • 酒井鶯蒲(1808年 - 1841年)
  • 村越其栄(1808年 - 1867年)
  • 山本光一(1843年? - 1905年?)
  • 尾形月耕(1859年 - 1920年)
  • 神坂雪佳(1866年 - 1942年)
美術館へいこう

ジャポニズムにおいての影響

特にこの琳派が大きな影響を与えたのは、画家のグスタフ・クリムトだと言われています。金色を使った独特な色使いや配色センス。そして、その構図等、非常に影響されたところが大きく、彼の描いた最高傑作とも言える作品「接吻」に至っても、背景は金と独特な色使いと筆致が目立ちます。作家クリムトも他の画家たち同様にその一人だったのです。

19世紀初頭、オーストリアの象徴主義・ウィーン分離派として活躍していたクリムトは、尾形光琳の作品に魅入られ、かなり長期間、彼の作品を研究したとも伝えられますし、この作品にもその影響が各所に見られます。

芸術とデザイン、日本とジャポニズム!

かつて、日本の芸術は、浮世絵や琳派だけでなく、扇子や茶碗といったものまでが、様々な国に渡り、偉大な巨匠達の作品に影響を与えていきました。これを大まかにジャポニズム(日本趣味)と言いますが、今や日本のカルチャーは、そういった昔のものに限られず、日本的な要素を持つものが、必ずしもアートでないものにも用いられるようになっていっています。このサイトではそんな「今現在のネオ・ジャポニズム」と「かつてあったジャポニズム」について解説していきます。

通信で学ぶ芸術